低価格カットの1日の流れと、正直な売上感覚
低価格カットの仕事は、
毎日同じように見えて、実は日によってまったく違います。
忙しさも、来店数も、売上の感覚も、
曜日や気温によって大きく変わります。
この記事では、
地方で低価格カットを続けている美容師として、
実際の1日の流れと、数字ベースの感覚をそのまま書いていきます。
朝の準備と開店まで
店に入るのは、朝7時30分過ぎです。
通勤時間はおよそ30分。距離にして19キロほどあります。
開店前の準備には、だいたい50分ほどかかります。
空調の管理、店内の清掃、道具の確認と整備、
洗濯や、前日に干していた洗濯物の片付けなどを行います。
特別なことはしていませんが、
この準備をきちんとやるかどうかで、
その日の仕事のしやすさが変わります。
朝の時間帯は、
夜勤明けの方や昼から仕事の方、
高齢者や乳幼児連れの方が多いです。
専業主婦の方や、
定年後間もない高齢の方が来られることもあります。
日中の流れ
一番お客さんが多くなる時間帯は、
9時から13時ごろ、
そして16時から18時ごろです。
午前中は集中して来店があり、
昼過ぎは一度落ち着きます。
夕方になると、仕事終わりの方が増えてきます。
忙しさには曜日ごとの波があります。
毎週月曜日が定休日なので、
火曜日は忙しくなりやすいです。
第3日曜日の定休日と重なると、
日曜・月曜と連休になるため、
その翌日は特に忙しくなります。
土日は全体的に来店が多くなりがちですが、
火曜・水曜・木曜と忙しい日が続くと、
金曜日は比較的落ち着くことが多いです。
また、気温の変化も影響していると感じています。
前日に比べて気温が大きく下がると、
来店が少なくなりやすく、
逆に、気温が大きく上がると忙しくなりやすい傾向があります。
あくまで感覚的な話ですが、
長く続けていると、
こうした流れが自然と分かってきます。
流れ作業にならないために意識していること
低価格の仕事は、
どうしても流れ作業になりやすいです。
それを防ぐために、
少しでも声を出すことを意識しています。
一言声をかけるだけで、
そこから自然に言葉が続きやすくなります。
無理に話題を出そうとすると、
かえって話が支離滅裂になることもあるので、
そこは気をつけています。
無言にならないように、
作業の際には手順を復唱するようにもしています。
実際の来店数と売上感覚
来店数は日によって差があります。
落ち着いている日は20人前後、
忙しい日は30人前後になることが多いです。
タイミングが重なるとさらに増える日もあれば、
天候や時期によっては、かなり静かな日もあります。
単価は低めですが、
地方という環境もあり、積み重ねで成り立っている感覚です。
正直きついと感じる瞬間
体力面では、
経理作業を寝る前に行うことが多く、
寝不足になると翌日の仕事に影響が出ることがあります。
ただ、定期的にランニングをするようになってからは、
以前ほど体力的な不安を感じることはなくなりました。
営業時間は9時から18時半までですが、
10年以上このリズムで続けていると、
生活としては自然と身体が慣れてきます。
単価については、
これまで段階的に見直しを行ってきました。
価格を上げることには正直迷いもありましたが、
続けていくために必要な判断だと考えています。
無理をして安さだけを追い求めるより、
長く続けられる形を選ぶようになりました。
それでも続けている理由
一番の理由は、
この仕事で生活が成り立っていることです。
無理をしすぎず、
休みの日に講習や大会に出る必要もありません。
周りでは、
新しい技術の講習や勉強会に力を入れている人も多く、
焦る気持ちが出ることもあります。
ただ、持病のこともあり、
無理をしない働き方の方が合っていると感じています。
若くはないので、
この営業スタイルが、
今の自分には一番合っていると思っています。
まとめ
低価格カットの仕事は、
決して楽ではありません。
忙しさに波があり、
体力的にきつい日もあります。
それでも、
無理をしすぎず、
生活が回る範囲で続けることはできています。
派手な経営ではありませんが、
現実的な選択肢の一つだと感じています。