低価格カットを続ける中で、判断基準がシンプルになった話 #9

低価格カットを続ける中で、判断基準がシンプルになった話

低価格カットの仕事を続けていると、
毎日の中で大小さまざまな判断を繰り返すことになります。

価格設定のこと。
営業時間のこと。
休み方や体調管理のこと。
家庭とのバランスのこと。
設備投資をするかどうか。
新しいメニューを入れるかどうか。

始めたばかりの頃は、
その一つひとつが重たい判断でした。

「これで合っているのか」
「もっと良いやり方があるんじゃないか」
「この選択で将来後悔しないか」

そんなことを考えすぎて、
決めるだけで疲れてしまう日も多かったです。

ただ、低価格カットという働き方を長く続ける中で、
判断の基準そのものが、少しずつ変わってきた感覚があります。


以前は「正しさ」を基準にしていた

独立した当初は、
とにかく「正しい答え」を探していました。

この価格は安すぎないか。
このやり方は業界的にどうなのか。
もっとオシャレな店にした方がいいのではないか。
もっと勉強会に行くべきではないか。

周りの成功例を調べて、
SNSやブログを読んで、
「正しそうな選択」に寄せようとしていました。

今思えば、
判断基準はほぼ他人でした。

「評価されそうか」
「馬鹿にされなさそうか」
「失敗だと思われなさそうか」

そこを基準に選んでいたように思います。


続ける中で基準がずれていった

低価格カットを続けていると、
だんだん違和感が出てきました。

正しそうな判断をしても、
体力が持たなかったり。
生活リズムが崩れたり。
家の空気が悪くなったり。

売上は悪くないのに、
ずっと疲れている。
ずっと焦っている。
ずっと何かに追われている。

そのとき初めて、
「正しいかどうか」と
「続けられるかどうか」は別物だと実感しました。

正しく見える選択でも、
自分の体や生活に合っていなければ、
長くは続かない。

ここが腑に落ちてから、
判断の基準が少しずつずれていきました。


今の判断基準は「続けられるかどうか」

今は、
ほとんどの判断を
「これを半年後も続けられるか」
「一年後の自分が無理していないか」
で考えています。

この営業時間で体はもつか。
この施術ペースで集中力は続くか。
この価格帯で気持ちはすり減らないか。
この生活リズムで家庭は回るか。

派手さや理想よりも、
まず「現実として回るかどうか」。

ここを一番に考えるようになりました。


判断を減らすことも大事だった

基準がシンプルになると、
判断の数そのものが減っていきました。

以前は、
「やった方がいいかもしれないこと」
を常に増やしていました。

今は逆で、
「無理が出るならやらない」
「続かないなら選ばない」

この二つだけを置くようにしています。

すると不思議なもので、
多くの迷いが自然と消えました。

結果として、
仕事が終わった後に残る気力が増えました。
家で考え事をする時間も減りました。
仕事以外のことに頭を使えるようになった感覚があります。


家庭があることで基準がはっきりした

家族を持って経営をしていると、
判断基準はかなり現実的になります。

講習や勉強会に行きたい気持ちはあります。
新しい挑戦をしたい気持ちもあります。

ただ、それによって
睡眠が削られたり、
家にいない時間が増えたり、
体調を崩すなら、今は選ばない。

仕事を広げる話があっても、
生活が崩れるなら一度止まる。

家庭は、
自由を奪う存在でもありますが、
同時に「続ける」という軸をはっきりさせてくれました。


健康を基準に入れるようになった

以前は、
体調は後回しでした。

多少きつくても仕事。
眠くても仕事。
疲れていても仕事。

それが当たり前だと思っていました。

今は、
体調もはっきり判断基準に入れています。

疲れが抜けないなら、施術ペースを見直す。
体が重い日が続くなら、休み方を変える。
集中が切れるなら、仕事の組み方を変える。

これは甘えではなく、
続けるための調整だと思っています。


シンプルな判断は地味だが強い

判断基準がシンプルになると、
大きな変化は起きにくくなります。

売上が急に跳ねることも少ないです。
注目されることもありません。

ただ、
大きく崩れることも減りました。

気持ちが極端に振れなくなり、
仕事と生活が淡々と続いています。

この「淡々」は、
低価格カットという働き方において、
かなり強い状態だと感じています。


まとめ

低価格カットを続ける中で、
判断基準は少しずつシンプルになってきました。

正しいかどうか。
評価されるかどうか。

そこから、
続けられるかどうかへ。

この軸に変えただけで、
仕事も生活もかなり楽になりました。

この考え方が
すべての人に合うとは思いません。

ただ、
長く続ける働き方を考えている人にとって、
一つの判断軸として参考になる部分はあると思います。

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